【資格取得】技術系資格の受験手数料の比較 ~保有資格の受験料ランキング~

労働安全コンサルタント

 

【資格取得】技術系資格の受験手数料の比較 ~保有資格の受験料ランキング~

 

1.技術系資格の受験手数料

資格を受験する際には、申込時に受験手数料がかかります。なお、試験機関によって、「受験手数料」の呼び名が、「試験手数料」や「受験料」と異なります。

 

資格を取得するまでには、受験手数料の他に、参考書や問題集の購入費、通信教育の受講料、受験の際の交通費や旅費、合格後の免状交付料などが別途かかります。

 

今回は、試験を受験する際の受験手数料のみを比較するうえで、私自身が保有する資格をベースに受験手数料が高い順に、ランキングを付けて解説します。

 

なお、受験手数料は、過去と現在では、多少異なりますが、2020年4月時点での受験手数料で掲載しています。

 

2.保有資格の受験料ランキング

1位:労働安全コンサルタント

 

〔呼び名〕試験手数料

 

〔費用〕24,700円

 

〔特記事項〕

・労働衛生コンサルタントも同じ、試験手数料となっています。

 

2位:1級電気工事施工管理技士

 

〔呼び名〕受験料

 

〔費用〕学科試験11,800円、実地試験11,800円、合計23,600円

〔特記事項〕

・試験機関は、「一般財団法人 建設業振興基金」であり、「2級電気工事施工管理士」を調べてみたところ、学科・実地試験が11,800円、学科試験のみ5,900円、実地試験のみ5,900円であり、2級は、1級の半額の受験料であることが分りました。建築・土木・管工事など試験区分毎に1級の受験料が異なりますが、全ての試験区分において、2級の受験料が1級の受験料の半額であることが調べてみて分かった発見です。

・「一般財団法人 建設業振興基金」では、他に「建築施工管理技士」の試験を行っており、1級の受験料が、学科試験9,400円、実地試験9,400円であり、試験区分毎に受験料が異なることが分りました。

3位:クレーン・デリック運転士(クレーン限定)

 

〔呼び名〕試験手数料

 

〔費用〕学科試験6,800円、実技試験11,100円、合計17,900円

 

〔特記事項〕

・クレーンの運転実技は、指定講習機関で実技訓練を受けることで、実技試験が免除されますが、その費用は20万円以上の高額となります。

4位:エネルギー管理士

 

〔呼び名〕受験手数料

 

〔費用〕17,000円

 

〔特記事項〕

・専門分野を熱分野、電気分野いずれで受験しても、受験手数料は同額です。

・ただし、旧制度の熱管理士又は電気管理士の免状取得者で、平成17年度の改正法附則第4条に規定する試験課目(専門区分課目2~4)の免除を受け、 課目1を受験する場合は、10,000 円(非課税)です。

5位:1級管工事施工管理技士

 

〔呼び名〕受験手数料

 

〔費用〕学科試験8,500円、実地試験8,500円、合計17,000円

〔特記事項〕

・試験機関は、「一般財団法人 全国建設研修センター」であり、「2級管工事施工管理士」を調べてみたところ、学科・実地試験が8,500円、学科試験のみ4,250円、実地試験のみ4,250円であり、2級は、1級の半額の受験料であることが分りました。土木・造園・電気通信工事など試験区分毎に1級の受験料が異なりますが、全ての試験区分において、2級の受験料が1級の受験料の半額であることが調べてみて分かった発見です。

・「一般財団法人 全国建設研修センター」では、他に「土木・造園・電気通信工事施工管理技士」の試験を行っており、1級土木の受験手数料が、学科試験9,400円、実地試験9,400円、1級造園の受験手数料が、学科試験10,400円、実地試験10,400円、1級電気通信工事が、学科試験13,000円、実地試験13,000円であり、試験区分毎に受験料が異なることが分りました。

・ここで注目してほしいのが、2019年度に新設された「電気工事通信施工管理技士」ですが、1級の受験費用が、他の5つの工事区分(電気・建築・管・土木・造園)と比較して最も高額の受験手数料となっており、学科試験と実地試験の合計が26,000円で、私が保有する資格の今回ランキング1位である「労働安全コンサルタント試験」の試験手数料を上回ることが判明しました。今後受験者数が増えれば、受験手数料が安くなるのかも知れません。

6位:技術士 第二次試験(電気・電子部門/機械部門/総合技術監理部門の3部門)

 

〔呼び名〕受験手数料

 

〔費用〕17,000円(1部門の受験手数料)

〔特記事項〕

・第二次試験は、筆記試験後に、筆記試験合格者のみ口頭試験がありますが、受験手数料は、上記費用に含まれています。

7位:第1種・第2種 電気主任技術者

 

〔呼び名〕受験手数料

 

〔費用〕郵送申込み12,800円、インターネット申込み12,400円(第1種、第2種共に左記の同額)

〔特記事項〕

・第1種及び第2種共に、一次試験後に、一次試験合格者のみ二次試験がありますが、受験手数料は、上記費用に含まれています。

・一次試験の科目合格免除者及び、一次試験免除者についても、上記の受験手数料と同額です。

 

8位:第1種 電気工事士

 

〔呼び名〕受験手数料

 

〔費用〕払込取扱票11,300円、インターネット申込み10,900円

〔特記事項〕

・筆記試験免除者で実技試験のみを受験する際についても、上記の受験手数料と同額です。

・第2種 電気工事士の受験手数料は、払込取扱票9,600円、インターネット申込み9,300円で第1種よりも若干安くなっています。

9位:技術士 第一次試験(技術士補)

 

〔呼び名〕受験手数料

 

〔費用〕11,000円

 

〔特記事項〕

・私は、第一次試験を電気・電子部門で受験し合格しました。第一次試験をどの部門で合格しても、違う部門の二次試験を受験する際の受験条件となります。

・つまり、機械部門や総合技術監理部門を受験する際の受験条件として、電気・電子部門の第一次試験合格証の番号で受験可能となります。

10位:第1種 衛生管理者

 

〔呼び名〕試験手数料

 

〔費用〕6,800円

〔特記事項〕

・第2種 衛生管理者の試験手数料も上記と同額です。

11位:消防設備士(甲種第4類)

 

〔呼び名〕試験手数料

 

〔費用〕5,700円

〔特記事項〕

・甲種は、第1類~第5類までありますが、全て試験手数料は上記と同額です。

12位:第3種 電気主任技術者

 

〔呼び名〕受験手数料

 

〔費用〕郵送申込み5,200円、インターネット申込み4,850円

〔特記事項〕

・科目合格による受験科目免除者についても、上記の受験手数料と同額です。

 

13位:危険物取扱者(乙種第4類)

 

〔呼び名〕試験手数料

 

〔費用〕4,600円

〔特記事項〕

・乙種は、第1類~第6類までありますが、全て試験手数料は上記と同額です。

・甲種の試験手数料は、6,600円、丙種の試験手数料は、3,700円です。

14位:消防設備士(乙種第7類)

 

〔呼び名〕試験手数料

 

〔費用〕5,700円

〔特記事項〕

・乙種は、第1類~第7類までありますが、全て試験手数料は上記と同額です。

 

3.まとめ(今回わかったこと)

 

・上記の国家資格の受験手数料は、非課税でした。

・受験手数料、試験手数料、受験料の呼び名ですが、試験機関により呼び方が違うだけで、特段区別する必要がないことが分りました。

 

・例えば、電気工事施工管理技士と管工事施工管理技士では、試験機関が異なるが、電気工事では「受験料」で、管工事では「受験手数料」の呼び名であり、同じ国土交通省管轄の試験であるが、試験機関の違いにより呼び名が異なっていました。

・「試験手数料」の呼び名は、安衛コン・衛生管理者・クレーン運転士の試験機関である「公益財団法人 安全衛生技術試験協会」、消防設備士・危険物取扱者の試験機関である「一般財団法人 消防試験研究センター」で使用しています。

 

・呼び名の試験機関の数で最も多かったのは、「受験手数料」で4試験機関、次に「試験手数料」が2試験機関、「受験料」が1試験機関の結果でした。

 

・一つの資格試験で2回試験する資格の受験手数料が高額な傾向となっています。

 

・一つの資格試験で2回試験する資格とは、例えば、筆記試験合格後に、口述試験があるものや、筆記試験合格後に、実技試験があるものなどです。

 

・一つの資格試験で2回試験する資格は、ランキング上位の8位までに全て入っています。

 

・ランキング8位以内で、1回しか試験がない資格は、4位のエネルギー管理士のみであり、他は全て2回試験がある資格試験となっています。

 

・私が今回ランキングに挙げた全資格の受験手数料(試験手数料・受験料を含む)の合計金額は、資格数17で、合計216,200円となりました。

 

・なお、ランキング数14と資格数17の数が合わないのは、技術士の3部門取得などにより違いがあるためです。

 

・一発で合格できなかった資格もありますので、上記の金額以上を支払っています。

 

・1資格あたりの平均の受験手数料は、計算で12,718円となりました。(技術系1資格の受験料参考値)

 

・受験手数料が、高いか安いかは人それぞれだと思いますが、参考書や問題集の購入、通信教育の受講、及び受験交通費などの実費や、何より勉強のために費やした時間のことを考えると、受験手数料のみの金額は、その一部であり、割合的には安い金額だと思います。

 

以上

<通信講座の紹介>

かつて私が受講し合格できた「挑戦!電験二種受験合格講座」を初め、電験3種、電工1・2種、消防設備士、危険物取扱者、1・2級土木施工管理技士など豊富なエンジニア系の通信講座を扱っています。「挑戦!電験二種受験合格講座」のテキストは、東電の方をメインとして各部門のエキスパートの方が、それぞれの専門分野を章毎に執筆しています。また、質問券に対して丁寧な回答を頂きました。貴重で密度の濃い通信講座です。↓

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