1.技術士 一次試験 合格率結果発表(2019年度 再試験)
2019年(令和元年)10月13日(日)に実施した技術士 一次試験において、台風19号の影響で、東京、神奈川会場での試験が中止となり、受験できなかった方の再試験が2020年3月7日(土)に実施されました。
その試験結果が、先日の2020年(令和2年)4月28日(火)に、日本技術士会のホームページで発表がありました。
今回の再試験者は、台風の懸念で延期となり、武漢ウイルス騒動で混乱した社会状況の中での受験であり、モチベーションの維持が大変だったことと思います。
一次試験に合格なされた方は、おめでとうございます。
今回、一次試験に合格した方で、今年度の二次試験を受験する方は、申込書の提出が5月8日まで(令和2年度の二次試験の申込期間は4月6日~4月20日であり、再試験合格者に対する特例措置)であり、準備期間があまりない中で大変だったことでしょう!
一次試験は、択一式であり、自己採点で合格の目途が付いていために、早めに学習計画を立てて、準備を進めていたものと想定します。
残念だった方は、来年度の一次試験合格に向けて、心の整理が付いてから、早めの準備の再開をお勧めします。
今回、発表があった再試験結果を加えた令和元年度(2019年度)の全部門の合格率及び、再試験の部門別の合格率について、以下に解説します。
2.技術士一次試験 歴代の合格率の変遷(令和元年度 再試験追加分)
<表1>
<今回の結果に対する総評>
・再受験の受験申込者数は8,096人に対し、受験者数は3,929人と、受験率は48.5%(計画通り実施の受験率66.8%)、合格者数は2,282人、対受験者合格率は58.1%でした。
・受験申込をしながらも半数以上の方が受験を断念したのは、武漢ウイルスの影響が大きかったものと推定します。
・計画通り実施した対受験者合格率48.6%に対して、今回再受験した対受験者合格率が 58.1%であり、合格率が10%程度上がっています。これは試験問題が違うため一概には言えませんが、武漢ウイルス禍において、自信があった人の受験の割合が高かったのではないかと推察します。
・令和元年度(2019年度)の全体の合格率は、51.4%であり、過去平均の38.9%より12.5%高かったため、合格率が高かった年といえます。これは、平成24年以降に合格率を高くした影響が未だ継続していることを表しています。
3.技術士一次試験 部門別の合格率(2019年度 再試験分)
<表2>
<今回の結果に対する分析>
・平均合格率58.1%を基準として、合格率が高かった部門はピンク、合格率が低かった部門は水色で表を塗りつぶしました。平均よりも合格率が高かった部門は10部門、低かった部門は10部門でした。
・これは、基礎科目と適性科目は、全部門共通であるため、専門科目が難しかった部門と易しかった部門の影響が主に出た結果だと言えます。
・合格率が一番高かった部門は情報工学部門で84.7%、一番低かった部門は航空・宇宙部門で33.3%であり、その差は51.4%の開きがありました。
・情報工学部門は、一次試験 再試験の合格率が84.7%と全部門のうち最も高く、先日報告があった今年度の二次筆記試験の合格率が9.3%と全部門のうち2番目に低かったため、極端な部門だなとの印象を受けました。
4.まとめ
・技術士二次試験の受験条件の中に、一次試験の合格がありますが、一次試験をどの部門で合格しようと、二次試験の全ての部門の受験申込条件に適用できるため、一次試験をどの部門でクリアするかは、今回の部門別合格率の難易度が参考になります。
・但し、二次試験を受験したい部門が決まっているのであれば、一次試験は同じ部門を受験し、基礎固めをする目的で学習することをお勧めします。
・以下に、関連記事リンクとして、2019年(令和元年)10月13日(日)に実施した技術士 一次試験の結果の考察を貼りましたので、自分が受ける予定の部門について、今回の試験結果と比較してみて下さい。
関連(前編)記事:【資格取得】技術士 一次試験 合格率結果発表(2019年度)
関連記事: 【資格取得】技術士 一次試験 合格率結果発表(2020年度)
厳選まとめ記事1:【100記事投稿記念】筆者が選ぶ厳選21記事
厳選まとめ記事2:【150記事投稿記念】筆者が選ぶ厳選15記事
以上
<通信講座の紹介>
かつて私が受講し合格できた「挑戦!電験二種受験合格講座」を初め、電験3種、電工1・2種、消防設備士、危険物取扱者、1・2級土木施工管理技士など豊富なエンジニア系の通信講座を扱っています。「挑戦!電験二種受験合格講座」のテキストは、東電の方をメインとして各部門のエキスパートの方が、それぞれの専門分野を章毎に執筆しています。また、質問券に対して丁寧な回答を頂きました。貴重で密度の濃い通信講座です。↓
【ヒューマンの通信講座*『たのまな』】
全国にスクールがある『ヒューマンアカデミー』の通信講座。講座は130以上!
スタディング技術士講座(短期間で技術士に合格!)
1.論文対策・口頭対策をマンツーマン指導
2.経験豊富な講師による二次対策オンライン講座
3.添削機能で直接講師の指導が受けられる
お試し無料講座あり
↓興味のある方は、下記をクリックして下さい↓
以下は、第1種および第2種 電気工事士試験専門の通信講座です。重要なポイントさえ押さえることができれば、短期で対策ができます。電気工事士のエキスパート、早川先生のライブ講義で効率的に短期合格を目指しましょう。↓
以下は、施工管理技士の国家試験専門の通信講座で、「電気工事」「管工事」「土木」「建築」「造園」「舗装」「建設機械」に関する「1級」や「2級」、及び「学科/実地」や「実地のみ」とバリエーションが豊富な独学サポートの通信講座です。↓
1級電気工事施工管理技士[独学サポート・実地論文の作成指導あり、※1級電気以外の申込み方は、スマホではなく、パソコンからクリックしてください]
以下は、電気工事士、電験3種、管工事・土木施工管理技士、危険物取扱者、衛生管理者など多数のエンジニア資格を扱う通信講座です。↓
コメント