【技術士二次口頭試験対策】試験制度変更による質問内容の変化

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技術士二次口頭試験
geralt / Pixabay

2019年度に技術士試験制度の見直しがあり、口頭試験においても試問事項の見直しがありました。 以下に、日本技術士会HPに掲載している「平成31(2019)年度 技術士試験の概要について」より、口頭試験の改定表と試問事項の用語の説明を以下に掲載し、試験官の質問事項の変化を考えてみます。  

1.口頭試験の改定表と口頭試験について  

 

(1)口頭試験の改定表

(2)口頭試験について  

技術士としての適格性を判定することに主眼をおき,筆記試験における答案(総合技術監理部門を除 く技術部門については,問題解決能力・課題遂行能力を問うもの)及び業務経歴を踏まえ実施するもの とし,筆記試験の繰り返しにならないように留意し以下を確認する。  

2.試問事項の用語の説明と考えられる質問事例  

(1)マネジメント  

・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において,品質,コスト,納期及び生産性とリス ク対応に関する要求事項,又は成果物(製品,システム,施設,プロジェクト,サービス等)に係 る要求事項の特性(必要性,機能性,技術的実現性,安全性,経済性等)を満たすことを目的とし て,人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。  

<考えられる質問事例>  

Q1-1.業務内容の詳細(又は、○行目の経歴)で、品質(又は、コスト、納期、生産性、リスク対応)に関する要求事項はありましたか?あれば、具体的に(数値で)説明して下さい。
Q1-2.業務内容の詳細(又は、○行目の経歴)で、成果物(製品,システム,施設,プロジェクト,サービス等)に係る要求事項の特性(必要性,機能性,技術的実現性,安全性,経済性等)を満たすことを目的とし、リソースの配分で特に気を使った点は、どういった点ですか。

(2)評価  

・業務遂行上の各段階における結果,最終的に得られる成果やその波及効果を評価し,次段階や別の 業務の改善に資すること。  

<考えられる質問事例>  

Q2-1.業務内容の詳細(又は、○行目の経歴)で、現段階において見直しが必要だった点はありませんか。
Q2-2.業務内容の詳細(又は、○行目の経歴)の今回の成果は、今後どのように活かされますか。  

(3)コミュニケーション  

・業務履行上,口頭や文書等の方法を通じて,雇用者,上司や同僚,クライアントやユーザー等多様 な関係者との間で,明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
・海外における業務に携わる際は,一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え,現地の社会的 文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。  

<考えられる質問事例>  

Q3-1.業務内容の詳細(又は、○行目の経歴)で、どのような関係者が居ましたか。
Q3-2.業務内容の詳細(又は、○行目の経歴)で、社外関係者の△△とで、情報共有を図った仕組みを具体的に説明してください。
Q3-3.業務内容の詳細(又は、○行目の経歴)で、社内の□□(上司、又は同僚)との間で、アドバイスを受けたり、相談や提案した点があれば、1つ説明してください。  

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(4)リーダーシップ  

・業務遂行にあたり,明確なデザインと現場感覚を持ち,多様な関係者の利害等を調整し取りまとめ ることに努めること。
・海外における業務に携わる際は,多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに,プロジェクト 等の事業や業務の遂行に努めること。  

<考えられる質問事例>  

Q4-1.業務内容の詳細(又は、○行目の経歴)で、□□の問題点を解決するために、社外関係者の△△(発注者、又は受注者)との間で、調整した点はありますか。
Q4-2.業務内容の詳細(又は、○行目の経歴)で、□□の問題点を解決するために、社外関係者の△△(発注者、又は受注者)に対して、指導した点はありますか。
Q4-3.社内の☆☆(部下、又は後輩)に対して、職場で教育指導する際に、どのような点を心掛けていますか。

(5)技術者倫理  

・業務遂行にあたり,公衆の安全,健康及び福利を最優先に考慮した上で,社会,文化及び環境に対 する影響を予見し,地球環境の保全等,次世代にわたる社会の持続性の確保に努め,技術士として の使命,社会的地位及び職責を自覚し,倫理的に行動すること。
・業務履行上,関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
・業務履行上行う決定に際して,自らの業務及び責任の範囲を明確にし,これらの責任を負うこと。

<考えられる質問事例>

Q5-1.なぜ技術士法(又は制度)が必要になったかを説明してください。
Q5-2.技術士法の3義務2責務の項目の中で、あなたが最も重要だと思う項目と、その理由を説明して下さい。
Q5-3.技術士倫理綱領の10項目の中で、あなたが最も重要だと思う項目と、その理由を説明して下さい。
Q5-4.業務内容の詳細(又は、○行目の経歴)で、どのような関係法令に遵守し、業務を行いましたか。
Q5-5.業務内容の詳細(又は、○行目の経歴)で、あなたの業務と責任の範囲を説明してください。

(6)継続研鑽  

・業務履行上必要な知見を深め,技術を修得し資質向上を図るように,十分な継続研さん(CPD) を行うこと。  

<考えられる質問事例>

Q6-1.あなたが日頃より、技術的な資質向上を図るために、取り組んでいることがあれば、説明してください。
Q6-2.CPDとは何であり、なぜ必要ですか。
Q6-3.CPDというものがありますが、そこで求められている内容を述べて下さい。
Q6-4.CPDについて求められている時間数について知っていますか。
Q6-5.今後、あなたの継続研鑽についてどうしていくつもりかを述べて下さい。  

3.今後の口頭試験対策について(まとめ)  

今年度の口頭試験を受験する方は約3千人おり、筆記試験終了時点から口頭試験の準備を進めてきた方、又は筆記試験の合格発表後に口頭試験の準備をスタートした方、それぞれに業務経歴・詳細の短時間説明やQ&A集作成に取り組んでいることと思います。  

2019年度の技術士試験制度の大幅改定により、試問事項が変わったために、前年度までの質問と同じ内容のものもあれば、今回の試問事項の変更より、質問の視点か変化する点があることを今回の記事を作成してみて分りました。  

前年度までの質問事項をベースにQ&A集を作成している方は、今回の記事での<考えられる質問事例>等を参考に改定分を盛り込んだQ&A集に仕上げる必要がありますので、Q&Aに漏れがないかをチェックしてみて下さい。  

また、口頭試験日までの間に、模擬口頭試験の計画を出来れば3回立てて、本番に向けた業務(経歴)説明とQ&Aの修正を繰り返すことをお勧めします。    

お勧め記事: 【技術士二次口頭試験対策】口頭試験前に模擬試験は必要か? ~弱点の洗い出し~ <ツイート>模擬口頭試験の必要性、必要回数、実施時期、及び模擬試験官のバリエーションについて解説しました。

口頭対策まとめ記事: 【技術士二次口頭試験対策】総集編 ~受験者の皆さんへエールを送る~ 

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