【技術士二次口頭試験対策】6つのコンピテンシーとは ~知識・スキルを最大限に発揮する~

技術士二次口頭試験




 

【技術士二次口頭試験対策】6つのコンピテンシーとは ~知識・スキルを最大限に発揮する~

 

1.コンピテンシーの定義

 

コンピテンシーとは、職務や役割に効果的、ないしは優れた行動へ結果的に結びつく個人特性です。

 

 

2.コンピテンシーの5段階評価

 

表1.コンピテンシーの5段階評価

 

上記は、コンピテンシーが良い人の個人特性に関する段階的な評価で、レベル1が最も悪く、レベル5が最も良い個人特性がある人の行動や特性、及び成果を示しています。

 

知識、スキルを難題に対して活かすのに、優れたコピンテンシーとしては、コミュニケーション力、リーダーシップ、分析評価、マネジメント力、高い倫理観、継続研鑽が必要となります。

 

以上の6つのコンピテンシーを活かし、最大限の力を発揮する人材(技術者)が求められています。

 

 

3.コンピテンシーを技術士口頭試験に活かす(満点:100点)

 

合格基準は、(1)+(2)項目(配点:30点)、(3)+(4)項目(配点:30点)、(5)項目(配点:20点)、(6)項目(配点:20点)の4つの項目全てにおいて6割以上です。

 

(1)コミュニケーション(配点:15点)

 

「コミュニケーションについてどうのようにしましたか」「コミュニケーションについて工夫した点についてお答え下さい」「関係者とどのように意思疎通を図りましたか」といった質問が出ます。

 

質問は、業務詳細を対象とするものが多いようですが、「業務詳細だけでなく、これまでの業務経験の中で」あるいは「業務の中で常に心掛けている点として」というように、業務全体に対象を広げて、常に意識して実践している点について答えた方がコミュニケーション能力を示すことに繋がります。

 

具体的には、「毎週〇曜日に週間会議を実施して、・・・」、「他部門の専門知識を取り入れるために、〇〇機関に打診して、・・・」、「部下とのコミュニケーションは、・・・。上司とのコミュニケーションは、・・・」など自身が主体的に工夫してコミュニケーションをとった方法を説明し、コミュニケーション能力を示す必要があります。

 

 

(2)リーダーシップ(配点:15点)

 

「リーダーシップをどうのように発揮しましたか」という質問が出ます。こちらもコミュニケーション同様に、対象が業務詳細だけでなく、業務経歴全体に広げて答えた方がリーダーシップ能力を示すことに繋がります。

 

「利害関係調整をどうしましたか」という形で質問される例が多いいため、ゴリ押しするリーダーシップ像ではなく、調整型のリーダーシップ像が求められています。

 

具体的には、「元請(発注者)の立場として、関係業者に〇〇の問題点について、△△の改善策を指示した」、「〇〇業務の実施にあたり、△△の懸念があったため、□□へ事前に対応策について説明した」など主体的に行ったリーダーシップ行動とそれによる効果について説明し、リーダーシップ能力を示す必要があります。

 

 

(3)評価(配点:15点)

 

業務詳細を対象として「現時点での業務成果を評価をしてください」「振り返って、良かった点や悪かった点を説明して下さい」「実施して〇〇年経ちましたが、改善点はありますか」といったことを質問されます。

 

業務経歴全体を通して、「失敗例はありますか」「失敗経験を生かして改善した事例を説明してください」というように、失敗例を通して確認した例もあります。

 

この質問の意図は、仕事のやりっぱなしではなく、仕事に対してPDCAを回せる人なのか、仕事の成果を定量的に評価分析できる人なのかを問いています。失敗例や成功例についても、なぜ失敗や成功に至ったかを評価分析し、それを次にどのように活かすという形で、Q&Aを検討しておくことが良いでしょう。

 

 

(4)マネジメント(配点:15点)

 

業務詳細や業務経歴に対して「業務を遂行するにあたって、人員や設備、金銭、情報などが必要になると思いますが、これをどのように割り当てましたか」というような、具体的に負荷計画のマネジメントを問う質問があります。

 

または、漠然と「マネジメントはどうしましたか」といった質問をされた例もあります。

 

いずれにも対応できるように、業務にあたり、「人、物、金」の負荷計画をどのように組んだか、「品質」「工程」「コスト」、「安全」、「情報」、「環境」、「教育」等について、どのようにマネジメントしたか、業務詳細や業務経歴について、Q&Aを検討しておくことが良いでしょう。

 

 

(5)倫理(配点:20点)

 

最近は「業務にあたり倫理についてはどういうことを重視していますか」といった、やや漠然とした質問をされるケースが多いようです。

 

昔は、「3義務2責務」を言わせるというケースがありましたが、今は少なくなったようです。

 

この「3義務2責務」をベースに自分の言葉で説明できるように、Q&Aを検討しておくことが良いでしょう。

 

 

(6)継続研鑽(配点:20点)

 

「資質向上のためにこれまでどういったことをしてきましたか」という質問をして、その回答に対して具体例を言わせる(つまり自分で継続研鑽していることがあるのか確認する)例が多いようです。

 

「技術士としてどのように資質向上を図っていきますか」という質問をして、そこでは論文発表や講師など積極的な行動をとっていくかを確認する事例もあります。

 

今まで継続研鑽してきたこと、更に技術士になって取り組んでみたいことを整理して説明すれば、「こういう人に技術士に成って貰いたい」という最終逆転の目が開かれる場合もあるでしょう。

 

 

4.まとめ

 

知識、スキル、技術力があるだけでは、最大の成果を発揮できません。

 

難題に対して、応用力や課題解決、課題遂行力を発揮するには、上記で説明した6つのコンピテンシーが必要であり、良いコンピテンシーを発揮することで、最大の成果を生み出すことが出来ます。

 

その良いコンピテンシーのベースを持ち合わせている人材なのかが、今の技術士口頭試験には、求められています。

 

但し、欧米型の成果主義に走りすぎるのではなく、日本型の誠実さや人材を大切にする文化をベースにした組織作りを忘れてはいけないこととして、強く指摘しておきます。

 

 

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以上

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