【技術士二次口頭試験対策】技術士の目的と定義 ~技術士法制定の背景~

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技術士二次口頭試験

「あなたは技術士の目的や定義を知っていますか?」

このような根本的な質問があった場合に、答えられないようでは、何なのために技術士を目指しているのか分りません。  

今回は、技術士法のベースとなる「技術士の目的と定義」について、整理してみます。  

1.技術士の目的  

(1)技術士の目的に関する基礎編  

Q1-1.技術士法の目的について述べて下さい。  

Q1-2.技術士の目的は何ですか?  

この2つの質問は、同じことを聞いています。  

<回答例1-1~法令を正確に答えるケース~>  

技術士の目的は、技術士法 第1条のとおり、「技術士の資格を定め、その業務の適正を図り、もって科学技術の向上と国民経済の発展に資すること」です。  

<回答例1-2~噛み砕いて答えるケース~>  

科学技術の向上と国民経済の発展のためには、とんでもない物が出来ないように適正な業務を図る必要がありました。その適正な業務の取り決めや指導を行える高度な技術者として技術士が必要となりました。

(2)技術士の目的に関する応用編  

Q1-3技術士制度によって得られるものは何ですか?  

<回答例1-3~第1条の末尾の目的を答える~>  

適正な業務の実施により、科学技術の向上と国民経済の発展が得られます。  

Q1-4技術士法はなぜ必要だと思いますか。  

<回答例1-4~第1条を逆から解説~>  

科学技術の向上と国民経済の発展のためには業務の適正化が必要で、それを指導すべき技術士が必要であるため、技術士法を定めました。(第1条を逆から読む)  

<余談~技術士法制定の背景~>  

技術士法は1957年に制定されています。当時の日本は所得倍増計画のもと、科学技術立国・ものづくりの国として豊かな先進国になろうということが国策でした。
そういう中では技術開発や調査研究がどんどん進みますが、もし技術的指導者、コンサルタントがいないまま野放しにそういったことが進むと、とんでもない品質のものが生まれてしまったりして科学技術立国としての立場が危うくなります。
そこで我が国は、国家試験により高い能力を持った技術者を他の技術者とは区分して、その人たちにだけ技術士を名乗る権利を与えました。
このように、「技術士を名乗る者は国が責任をもって選んだ高度な技術力をもった人たちだから、この人たちを信頼してアドバイスを受け、適正に業務をやるように!」ということで技術士制度を作ったわけです。
これを踏まえて第1条、第2条を読んでいただくと、よく理解ができるのではないでしょうか。
以上のような経緯を踏まえると、技術士法制定の目的として、一番避けなければならないのは「信用失墜行為」だということは、よくご理解していただけるはずです。 
よって、3義務2責務の筆頭に、「信用失墜行為の禁止」がある訳です。

以上のようにストーリー性を理解することで、試験官との受け答えにて深見が増します。

2.技術士の定義  

(1)技術士の定義に関する基礎編  

Q2-1.技術士の定義について述べて下さい。  

<回答例2-1~法令を正確に答えるケース~>  

技術士法第2条(定義)にあるとおり、「技術士として登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者」をいいます。  

(2)技術士の定義に関する応用編  

Q2-2.技術士とはどのようなものですか?  

<回答例2-2~定義と3義務2責務の組合せ~>  

科学技術に関する広い基礎知識と高度な専門知識、業務遂行能力を有すると共に、所定の実務経験があり、さらに信用失墜行為や秘密漏洩を行わず、公益確保・資質向上を行っている技術者です。  

Q2-3.技術士とは何ですか?  

<回答例2-3~第2条を逆から構成~>  

高いレベルの調査や設計を行う人として、試験で選ばれて登録した人しか名乗ってはいけないことになっているのが技術士です。  

<回答例2-4~簡単に噛み砕いて解説~>  

豊富な実務経験を有し、技術的専門知識及び高度の応用能力あると、国家の認定を受けた高級技術者です。  

3.まとめ  

質問や答え方にも、様々なバリエーションがるため、先ずは、基本的な部分を短文で回答し、その中で、試験官との対話のキャッチボールをテンポよくこなすことを心掛けて下さい。

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以上

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