【資格取得】技術系エンジニア資格毎の長く働ける適性年齢 ~人生100年時代で定年退職後に活躍できる資格を検証~

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技術士全般

 

 

【資格取得】技術系エンジニア資格毎の長く働ける適性年齢 ~人生100年時代で定年退職後に活躍できる資格を検証~

 

少子高齢化や年金支給開始年齢の繰上げ問題を抱える日本社会において、長く働くことは、自身の健康にも繋がり、金銭的にも余裕が生じるため、長寿命化の人生100年時代には必須と考えてきました。

 

私が、資格取得を無形資産と考え、複数の技術系エンジニア資格を取得してきたのも、上記の考えによる将来を見据えたものです。

 

私が取得してきた、いくつかの技術系エンジニア資格を例にとり、長く働くための適性年齢を考えてみたいと思います。

 

 

1.クレーン運転士

 

適性年齢:~65歳

 

クレーン操作は、合図者との連携による聴力や反射神経が要求されるため、高齢化による身体能力の低下は、操作精度に影響を与えると共に、重量物作業であるため、高い安全性が求められます。よって、65歳位までとしました。

 

 

2.電気工事士

 

適性年齢:~65歳程度

 

電気工事士は、配線・接続作業がメインであり、機械分解組立作業などと比較して、力仕事は必要ないものの、脚立上での作業など身体能力が低下した高齢者にはきつい作業であり、暗く細かな配線チェックなど老眼ではきつくなります。よって、65歳位までとしました。

 

しかし、電気の配線・接続作業は、電気工事士のみができる業務独占資格であり、資格保有者でなければ電気工事ができないため、健康であれば、65歳以上でも重宝される資格といえます。

 

 

3.消防設備士

 

適性年齢:~70歳程度

 

消防設備士は、防火対象物の消防設備の点検(甲種・乙種共に)、および工事(甲種のみ)ができる資格です。工事に関しては、電気工事士と同様に、高齢による身体能力の低下や老眼のため、65歳程度までと考えますが、点検に関しては、工事よりも身体的な負担が少ないため、70歳位までとしました。

 

 

4.施工管理技士

 

適性年齢:~70歳程度

 

施工管理技士は、建設業界における現場のトップ資格で、1級、2級の区分や建築、土木、電気、管、造園、電気通信などの業種区分があります。(区分について詳しくは、過去記事で紹介しています)

 

施工管理技士は、監理技術者や主任技術者としての現場監督の仕事であるため、現場巡回をするうえである程度、足腰が丈夫でないと務まりません。よって、70歳位までとしました。

 

但し、建設業界の営業所の専任技術者として、現場監督の経験を活かし、70歳を過ぎても活躍されている方は、私の知り合いでも多数存在します。

 

 

5.危険物取扱者

 

適性年齢:~75歳程度

 

危険物取扱者で最も多い乙種第4類は、ガソリンスタンドに管理者として必須の資格であり、危険物の取扱い管理がメインであるため、75歳程度までとしました。

 

但し、危険物取扱者乙種第4類試験は、難易度が比較的簡単なため取得者が多いことと、少子高齢化で車利用者の減少によるガソリンスタンド数低減のため、市場ニーズが減少していくと考えられます。

 

 

6.電気主任技術者

 

適性年齢:~80歳程度

 

電気主任技術者は、事業用電気工作物の電気設備を保安監督する技術者です。巡視・点検結果の確認や事故障害対策などの設備保安管理の仕事がメインであり、指揮監督や保安従事者の教育など、直接作業をしなくても済むケースが可能です。よって、80歳程度までとしました。

 

私の知り合いでも、80歳で未だ現役で活躍されている方が居ます。

 

 

7.技術士

 

適性年齢:~80歳程度

 

技術士は、科学技術に関する高等の専門的応用能力を発揮し、仕事をする技術者で、技術士名称を用いて仕事をする人です。企業内技術士や独立開業し個人事務所を立ち上げている技術士など様々な立場の方が存在します。

 

企業を定年退職後に技術士の立場でコンサルタント業務が可能となります。よって、80歳程度までとしました。

 

個人事務所を立ち上げるにしても、少ないリスクで自宅を技術士事務所にして高齢まで活躍している技術士の方が私の知り合いに多数居ます。

 

 

8.労働安全コンサルタント

 

適性年齢:~80歳程度

 

労働安全コンサルタントは、その名称を用いて、労働者の安全水準の向上を図るため事業場での安全についての診断及びこれに基づく指導を行うことを業とする者です。具体的には、安全診断を行い、労働安全衛生改善計画の作成、その他安全衛生指導の業務および事業場の外部契約による安全管理者の業務、更には労働安全衛生マネジメントシステムの監査員や評価員としての高度な業務などです。要するに、肉体労働はないため、80歳程度までとしました。

 

個人事務所を立ち上げるにしても、少ないリスクで自宅を労働安全コンサルタント事務所にして高齢まで活躍している方が居ます。労働災害が発生したときの労働安全衛生改善計画の策定に労働局より労働安全コンサルタントの参画を推奨されます。あるいは、安全衛生講演や安全教育の講師が必要なときなどに業務の依頼があり、活躍の場は多岐にわたります。

 

 

9.高齢者であれば尚可な資格

 

(1)エネルギー管理士

 

電気主任技術者との組合せにて適性年齢:~80歳程度

 

規定量以上のエネルギーを使用する工場にはエネルギー管理者を置かねばならず、この業務にはエネルギー管理士免状の交付を受けている者を選任しなければなりません。

 

よって、製造業等の工場で電気主任技術者をやっている方は、エネルギー管理士を持っていると更に重宝されるという訳です。複数資格で替えの利かない存在となることが、長く仕事に携わっていける秘訣といえます。

 

 

(2)衛生管理者

 

労働安全コンサルタント他との組合せにて適性年齢:~80歳程度

 

労働安全コンサルタントとして仕事をしていく中で、衛生管理についても組合せた安全衛生管理として、一体でアドバイスできる必要性があります。

 

労働衛生コンサルタントを取得するのが、最も効果がありますが、医師や衛生業務に長年の実務経験がある方しか受験できず、試験の難易度が高いため、かなりハードルが高い資格です。

 

しかし、衛生管理者であれば、短期間の労働衛生実務経験者であれば受験できて、試験の難易度がさほど高くないため、取得しやすい資格です。

 

安全衛生は、通常一体で管理しますので、社内の労務安全部門で労働安全衛生業務を主体として仕事をされる方は、衛生管理者を取得しておいた方がよいでしょう。

 

 

10.まとめ

 

人生100年時代の到来により、これまでのように60歳で定年退職し、後は公的年金で寿命を全うするという時代は、既に崩壊しています。

 

身体機能は、高齢になるにつれて、低下していくのが事実です。

 

ある年齢までは、現場仕事で体を動かすのもよいが、それ以降は、ケガをして仕事ができなくなるより、長く仕事を続けるうえで現場仕事を減らした仕事に移行していくことが考えられ、その移行方法として、資格の効果を活用できます。

 

 

具体的には、専門技術の教育、安全指導、設備の保安監督、営業所の専任技術者などが年齢と共に移行すべき仕事と考えます。

 

これらの仕事への移行を可能とする技術系エンジニア資格は、上記の解説の通り沢山あります。

 

皆さんも、長く働く資格取得を検討し、「第2の人生」に備えてみてはいかがでしょうか。

 

 

※各資格の詳細は、過去記事にありますので、サイト内検索又は、カテゴリーで確認して下さい。

 

以上

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