【資格取得】技術士(機械部門)の特典 ~特化メリット~

スポンサーリンク
資格取得・マインド(共通)

 

【資格取得】技術士(機械部門)の特典 ~特化メリット~

 

前の記事で「 【資格取得】名称独占資格には実質的な特典がないのか?~資格取得による看板と技術士の特典~」で、名称独占資格の看板効果と、名称独占資格である技術士の実質的な特典について解説しました。また、別記事で、「 【資格取得】技術士(電気電子部門)の特典」について電気電子部門に特化して深く解説しましたが、今回は引き続き「【資格取得】技術士(機械部門)の特典」について機械部門に特化して解説します。  

1.技術士が有資格者として認められるもの

技術士が有資格者として認められるものとして、以下があります。

(1)一般建設業の営業所専任技術者又は主任技術者:部門により設置義務が適用可
(2)特定建設業の営業所専任技術者又は監理技術者:部門により設置義務が適用可
(3)建設コンサルケントとして国土交通省に部門登録をする場合の専任技術者:部門による

2.機械部門に限定した有資格者として認められるもの

  機械部門に、限定すると  

(1)建設業法に基づいて一般建設業を営む場合、 機械設備設置工事業(全科目該当)管工事業(熱工学、流体工学の科目のみ該当)であれば 営業所ごとに置く専任技術者になることができる。又、現場で工事をする際の機械設備設置工事(全科目該当)管工事(熱・動力エネルギー機器、流体機器の科目のみ該当、※旧科目の場合には、熱工学、流体工学が該当)主任技術者になることができます。

(2)建設業法に基づいて特定建設業を営む場合、機械設備設置工事業(全科目該当)管工事業(熱・動力エネルギー機器、流体機器の科目のみ該当)であれば  営業所ごとに置く専任技術者になることができる。又、現場で工事をする際の機械設備設置工事(全科目該当)管工事(熱・動力エネルギー機器、流体機器の科目のみ該当、※旧科目の場合には、熱工学、流体工学が該当)監理技術者になることができます。(専任を要する監理技術者は、別途、監理技術者資格証の申請及び講習が必要)

  ※1.一般建設業と特定建設業の違い

*下請契約の締結に係る金額について、平成28年6月1日より、建築工事業の場合は4,500万円だった要件が6,000万円に、それ以外の場合は3,000万円だった要件が4,000万円に引き上げられました。

  ※2.主任技術者と監理技術者の違い

(3)建設コンサルタント登録規程により、建設コンサルタントとして国土交通省に部門登録をする場合の専任技術管理者になることができます。  

(4)その他として、鉄道事業法により、設計管理者(車両)になることができます。また、東京都環境局の(環境確保条例により技術士〈機械部門〉で省エネルギー診断を実施する能力を有していること及び都の定める講習会修了者)指定地球温暖化対策事業所の技術管理者になることができます。(都民の健康と安全を確保する環境に関する条例により技術士で東京都1種公害防止管理者講習会修了者)東京都1種公害防止管理者になることができます。  

3.技術士が資格試験の一部あるいは全部を免除されているもの

技術士が資格試験の一部あるいは全部を免除されているものとして、以下があります。

  ・消防設備士(甲種、乙種):部門によるが適用できる場合には大幅な免除が得られる(受験資格の認定を含む)
・労働安全・衛生コンサルタント:部門により筆記試験専門科目の免除が得られる(受験資格の認定を含む)
・建築物環境衛生管理技術者:部門により受講資格の認定が得られる
・弁理士:全部門で論文試験の免除
・施工管理技士(各工事):部門により学科試験の全部免除

4.機械部門に限定した資格試験の一部あるいは全部を免除されているもの

  機械部門に、限定すると  

(1)消防設備士(甲種、乙種)試験の1、2、3、5、6で大幅な試験科目の免除が受けられます。具体的には、筆記試験のうち、「基礎的知識」と「構造・機能及び工事・整備」が免除になります。つまり、筆記試験の科目が「消防関係法令」と「実技試験」のみになるということです。  

(2)労働安全コンサルタント試験で試験区分を機械で受ける場合に、記述式の「機械安全」科目が免除になります。つまり筆記試験が択一式(マークシート方式)の「産業安全一般」と「産業安全関係法令」のみの受験科目になります。  

(3)管工事施工管理技士(1級、2級)試験で、学科試験の受験資格を有する者であれば、技術士(機械部門の熱・動力エネルギー機器、又は流体機器、※旧科目の場合には、熱工学、流体工学が該当)の保有により、学科試験が全部免除となります。つまり、実地試験のみの受験科目になります。  

(4)ボイラー・タービン主任技術者(第1種・第2種)の経験年数による免状申請要件となっています。詳しくは、以下となっておりますが、マニアックな内容のため、興味のない方は読み飛ばしてもらって結構です。
(第1種:第二次試験合格後にボイラー又は蒸気タービンの工事、維持又は運用に係わる6年以上の実務経験、うち発電用の設備(電気工作物に限る。)に係わる6年以上の実務経験、うち、圧力 5,880 キロパスカル以上の発電用の設備に係わる 3 年以上の実務経験)
(第2種:第二次試験合格後にボイラー、蒸気タービン、ガスタービン又は、燃料電池設備(最高使用圧力が 98 キロパスカル以上のもの)の工事、維持又は運用に係わる 3 年以上の実務経験、うち発電用の設備(電気工作物に限る。)に係わる 3 年以上の実務経験)

5.特にメリットが大きいと考えるられるもの

  以上の中で、特にメリットが大きいと思う項目は、建設業法の機械器具設置工事、及び管工事(熱工学、流体工学科目のみ)の○○技術者に関する部分と、資格受験の消防設備士第1、2、3、5、6類と労働安全コンサルタント(機械)の科目免除のメリットは大きいと思います。加えてボイラー・タービン主任技術者の経験年数による免状申請要件になっているところは、あまり知られていませんが、電気保安関係者にとっては、重要な要件となります。

  今回は、「【資格取得】技術士(機械部門)の特典」について解説しましたが、またの機会に、「 【資格取得】技術士(総合技術監理部門)の特典」について解説したいと思います。

以上

厳選記事リンク: 【100記事投稿記念】筆者が選ぶ厳選21記事

<転職支援サービスの紹介>

電気・機械・建築・土木・IT系技術職の転職を総合的に支援する。登録してみて自分の市場価値を把握し、転職のプロのサポートを受けてみてはいかがでしょうか。↓

JACリクルートメントは管理・専門職、ミドル・ハイクラス向けの高年収層に特化した転職エージェントです。↓

日総工産は全国に拠点を持つ、人材サービス企業です。
勤務地・収入など、ご希望に合った工場系のお仕事をご紹介し、安心して働いていただける環境づくりをしています。↓

JACの取引実績3,000社を超える外資系企業から依頼されている求人情報のほか、求職者の転職意欲に合わせた活動方法も紹介しています。↓

未経験OK、20代の理系に特化した就職、転職サービス!!UZUZ。理系(機械・電気電子・情報)出身の転職希望者に学歴を活かした就職先をご紹介。専攻学部・学科出身者の求人を数多く取り揃えています。

 

<書籍等の紹介>

技術士第一次試験「機械部門」専門科目過去問題解答と解説第7版 [ Net Professional Eng ]

【新品】【本】技術士第一次試験「機械部門」専門科目受験必修テキスト 大原良友/著

技術士第一次試験「機械部門」合格への厳選100問 合否を決める信頼の1冊!/大原良友【1000円以上送料無料】

教材販売「技術士一次試験 機械部門 問題と解答・解説(平成29年度版)」

教材販売「技術士一次試験 機械部門 問題と解答・解説(平成28年度版)」

一冊でマスター!技術士第一次・第二次試験「機械部門」要点解説 金属工学・材料工学編 材料力学編 機械力学編 振動 [ 飯島拓也 ]

技術士第二次試験「機械部門」要点と〈論文試験〉解答例 [ 大原良友 ]

技術士第一次試験電気電子部門過去問題集 2019年版 [ 前田隆文 ]

技術士第一次試験「電気電子部門」択一式問題200選 第5版 [ 福田遵 ]

教材販売「技術士一次試験 電気電子 問題と解答・解説(平成27年度版)」

教材販売「技術士一次試験 電気電子部門 問題と解答・解説(平成28年度版)」

教材販売「技術士一次試験 電気電子部門 問題と解答・解説(平成29年度版)」

技術士第二次試験「電気電子部門」要点と〈論文試験〉解答例 [ 福田遵 ]

<通信講座の紹介>

かつて私が受講し合格できた「挑戦!電験二種受験合格講座」を初め、電験3種、電工1・2種、消防設備士、危険物取扱者、1・2級土木施工管理技士など豊富なエンジニア系の通信講座を扱っています。「挑戦!電験二種受験合格講座」のテキストは、東電の方をメインとして各部門のエキスパートの方が、それぞれの専門分野を章毎に執筆しています。また、質問券に対して丁寧な回答を頂きました。貴重で密度の濃い通信講座です。↓

【ヒューマンの通信講座*『たのまな』】
全国にスクールがある『ヒューマンアカデミー』の通信講座。講座は130以上!


スタディング技術士講座
(短期間で技術士に合格!)
1.論文対策・口頭対策をマンツーマン指導
2.経験豊富な講師による二次対策オンライン講座
3.添削機能で直接講師の指導が受けられる
お試し無料講座あり
のある方は、下記をクリックして下さい↓

スタディング技術士講座

以下は、第1種および第2種 電気工事士試験専門の通信講座です。重要なポイントさえ押さえることができれば、短期で対策ができます。電気工事士のエキスパート、早川先生のライブ講義で効率的に短期合格を目指しましょう。↓

【第一種電気工事士 短期合格特別講座】

以下は、施工管理技士の国家試験専門の通信講座で、「電気工事」「管工事」「土木」「建築」「造園」「舗装」「建設機械」に関する「1級」や「2級」、及び「学科/実地」や「実地のみ」とバリエーションが豊富な独学サポートの通信講座です。↓

1級電気工事施工管理技士[独学サポート・実地論文の作成指導あり、※1級電気以外の申込み方は、スマホではなく、パソコンからクリックしてください]

以下は、電気工事士、電験3種、管工事・土木施工管理技士、危険物取扱者、衛生管理者など多数のエンジニア資格を扱う通信講座です。↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました