「資格試験に合格するためには、どうすればよいのでしょうか?」
雑談やお酒を飲んだ席で、問われることがあります。
これは、ズバリ、「合格のために全力を尽くすことです」
しかし、こんな漠然とした当たり前の答えでは、誰も納得してくれませんので、その場で、私の実践で得た思い付く具体策を話すこともあります。
私の実践経験に基いた「試験に合格するための習慣シリーズ」をこれから何回かに分けて具体化していきます。
今回は、「勉強の心構え編」を取り上げます。
1.勉強する時間を確保するため、仕事を短時間で仕上げる
仕事疲れで夜中に帰ってから勉強をしたのでは、体を壊します。毎日、決めた時間に仕事を終え帰宅できるように心懸けましょう。
こうすることで早寝、早起きが出来る土台が整うため、頭がすっきりしている状態での「朝勉(朝にする勉強)」が可能となります。
2.仕事が生活維持の基盤であり、仕事を止めて勉強に専念しようとしない
これは、意見が分かれるところだと思いますが、私の考えは、「仕事のための資格であり、資格のための仕事ではない」ということです。
別な職種の資格を受けるにしても、今の仕事を継続するか、別な職種に見習いで転職して、仕事を続けながら資格試験の勉強をするのが良いと考えます。
社会人で、仕事を1年間止めて資格勉強に専念し、資格を取ってから再就職を考えるのは、経済面や心の負担が大きく、失敗のリスクが大き過ぎます。
仕事をしながら、資格勉強に取り組みましょう!
3.家族の協力を得る
試験が近付くと、休日を勉強に専念させてもらうために、家族の協力が必要となります。
その分、試験が終わったら、家族にご馳走してあげたり、旅行を組んであげるなど、お返ししましょう。
4.常に試験に受かること(合格)を想定(イメージ)し、勉強に取り組む
合格率が25%と低い試験でも、「お試し受験の人」や「常連さん(毎回、中途半端な勉強で臨み不合格を繰り返している人)」の割合が受験者の半分居るとすれば、実際に本気で取り組んでいる人の合格率は、50%と言えます。
よって、合格率に惑わされずに、合格することを想定(イメージ)して、勉強に取り組みましょう。
合格をイメージした勉強は、モチベーションが上がり、「継続する力」となります。
5.資格取得の受験選択は、数年前から慎重に見極める
資格を選択するとき、誰かが取ったからとか、広告を見てほしくなったからと安易な気持ちで、資格受験を選択することは、その時点で盛り上がりますが、申し込んだあとに、目的が不明確であったことが分り、挫折するのが、良くある話です。
私の場合には、「10年後、20年後の仕事を想定し、こんな資格があれば、業務の幅が広がるな!」と想定したものを数件ピックアップしておき、今年は、この資格を取得しようと目標を立てて進めてきました。
なお、目的意識を判断できない場合には、その意識を図るうえで、申込む前に、まず参考書や問題集を買って自分でやってみて、目的意識を持って続けられると判断してから、資格受験を申し込むのが得策です。
6.お試し受験は、しない
試験勉強もせずに、「会場等の雰囲気を味わいたい」、「会社で受けろと言われたので勉強もせずに受験した」などのお試し受験は、費用も無駄にしますが、受験日の丸一日を棒に振ることになり、全く意味がありません。
会場は、その都度、変わることが考えられるし、会社で受けろと言われて毎回落ちている場合には、受験をお断りして受けない人よりも、「仕事も勉強も中途半端な奴」として、逆に評価が下がっていることが考えられます。
本当にお試ししたいのであれば、過去問題が試験機関のホームページに掲載していることが多いため、それを印刷して、図書館などの静かなところで、時間を決めてやってみれば、費用も掛からず安上がりです。
「お試し受験」は無駄ですので、資格を受験するのであれば、「本気受験」で臨みましょう。
7.未来を考え受験する
「将来の自分にとって、どんな仕事に繋がる資格なのか。」
資格を受験するのであれば、「将来こうなりたい!」という「大きな目標」は必要不可欠です。それがなければ、勉強が長続きしません。
「大きな目標」は、ただ「○○資格試験に合格する」という目の前の目標ではなく、その試験に合格したあとにどうなりたいか、という目標です。
資格試験は、合格することがゴールではなく、合格がスタート地点に立ったばかりということです。
合格することでスタート地点に立ち、その山を登って行くことにより、人生という視界が開けるのであれば、その開けた先にある何かを目標にすることが、モチベーションを維持し合格に近付ける秘訣だと考えます。
8.まとめ
試験に合格するには、まず合格後のビジョン(自身の将来構想)を決めましょう!そのビジョンが受験勉強を「継続できる力」となります。
以上
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