【源泉かけ流し温泉】循環風呂や塩素殺菌風呂との違いや見分け方

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本物温泉の知識

私は、20年ぐらい前から「源泉かけ流し温泉」にハマッており、各所を訪れると共に、「ホンモノ温泉本」についてガイドを合せて20冊程度を買って読んでいる具合のハマリ様です。

資格試験勉強の息抜きに、「源泉かけ流しのホンモノ温泉」で、「心も体も頭も癒す」というのはどうでしょうか。

今回は、源泉かけ流し温泉とは何か、循環風呂や塩素殺菌風呂との違い、見分け方について解説します。

1.源泉かけ流しとは

(1)源泉とは

a.温泉法で定められた温泉であること(温泉源から採取された時の温度が25℃以上か、温泉成分が水素・臭素・硫黄などの16物質のうち1つでも含まれているかの2点のうちどちらか1点でもクリアできる、つまり、地下の温泉を掘れば、ほとんどが温泉として認められます。昭和23年に施行されたザル法です)

b.所有する自家源泉、または共同源泉からの引き湯を使用していること

の2点をクリアしたものが、源泉です。

(2)かけ流しとは

a.新しい湯を常に浴槽に注いでいること
b.注がれた分だけの湯が浴槽の外にあふれていること
c.あふれた湯は決して浴槽に戻さないこと
d.湯量の不足を補うために、浴槽内で循環ろ過させないこと

の4点をクリアしたものが、かけ流しです。

(3)源泉かけ流しとは

湧き出したままの成分を損なわない源泉が、新鮮な状態のままで浴槽を満たしていること

[加温と加水について]
加温と加水に対する見解としては、
・基本はあくまでも“源泉100%”だが、入浴に適した温度にするため、泉質を損なわない範囲での最低限の加水・加温は認める
・湯量不足を補うための水増し加水は認めない

つまり良心的な加温や加水対応については、認められるというのが、一般的な見解です。

2.「源泉かけ流し」と「循環風呂」や「塩素殺菌風呂」との違い

「温泉も、ビールも生が良い」というイメージが、分りやすいと思います。

源泉は、地下から湧き上った鮮度の高い温泉です。循環風呂で使い回したお湯と地下から湧き上ったばかりの温泉を飲むとするとどちらを飲みますか?

人が入った風呂のお湯はフィルターを通しているとはいえ、何日前からの使い回しかも分からない循環されているお湯を見た目だけ綺麗になっているからといって飲むのは、皆さん、いやでしょう!

循環風呂に入ることで、皮膚も、言葉は発しませんが、嫌がっていると思います。

源泉かけ流し温泉の中には、保健所の許可を得て飲泉できる温泉もあるぐらいです。

では、循環風呂には、塩素をなぜ入れているのですか?

循環風呂で浴槽に戻されたお湯は、そのままだとレジオネラ菌が繁殖されやすいため、塩素を投入し殺菌しています。

塩素は、殺菌能力があるため、肌や皮膚に良いわけがありません。人体に与える影響が懸念されます。

源泉かけ流しのホンモノ温泉には、湯冷めもしにくく、保温効果があり、「自然治癒力」が向上します。

ダルくてやる気が出ないときや、風邪の引き始めには、源泉かけ流し温泉に入り、自然治癒力を高めることで、やる気が出たり、病気の治癒にも役立ちます。

入っているときは、泉質にもよりますが、肌触りのなめらかさが「心地良い気分」を演出します。これは、循環塩素風呂では味わえない、日本人のDNAで引継がれてきた感覚で実感することができます。

もし、この感覚が分らないようであれば、身も心も、相当、文明におかされているのではないでしょうか。

ホンモノ温泉に入ることにより、この感覚が蘇ってきます。

3.「源泉かけ流し温泉」と「循環風呂」「塩素殺菌風呂」の見分け方

(1)ポイント1

施設に掲示された温泉分析書をチェックする。湧出量が20リットル未満/分なら加水して循環している可能性があります。

(2)ポイント2

塩素の匂いがしたら循環風呂です。プールのような匂いです。

(3)ポイント3

湯口から湯が注がれ続けているのに湯船の縁から外にあふれていなければ循環風呂です。但し、洗い場にあふれた湯を再び循環しているひどいケースも時々あるので注意して下さい。そういったケースでは、塩素臭や日本人のDNAに刷り込まれた肌感覚で分ります。

(4)ポイント4

浴槽の内側に湯の取水口や循環湯を戻し入れる注入口があったら循環風呂です。

(5)注意点

浴槽に、お湯がかけ流されいて、浴槽からオーバーフローして(溢れ出て)いるのに、塩素臭がしているため、浴槽内部の格子に手を当てたところ、吸い込みや吐き出しがある「見せかけ源泉かけ流し温泉」もあります。また、「天然温泉」を強調していますが、実際には「循環風呂」というのも、よくありますので、「ホンモノ源泉かけ流し温泉」を見分けるには、以上の4つのポイントをしっかり確認しましょう。

4.まとめ

私は、湯浴み(ゆあみ:湯につかって体を暖め洗うこと。入浴、湯治)を「資産と負債」に置き換えると「資産」だと考えています。これは、本人がリフレッシュでき、保温効果による自然治癒力が増すためです。

湯浴みの優先順位として、「源泉かけ流し温泉」、「家庭の風呂」、「循環風呂」だと考えています。

「家庭の風呂」と「循環風呂」を比較すると、家庭の水道水の方が、塩素が少なく、使い回しの湯でないことから綺麗なためです。

「源泉かけ流し温泉」に入浴することで、飲泉が出来るところを含み、湯気を呼吸することと、入浴による肌から「源泉力」が体内に浸透してきますので、自然治癒力が増す「資産効果」は、他の風呂とは格段に上です。

これからも、「源泉かけ流し温泉」の効用や名湯などを紹介していきたいと思います。

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<ツイート>総監の口頭試験の試問は、どこから玉が飛んでくるか分りません。今回、私の趣味の源泉かけ流し温泉を題材にしました。

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以上

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