【技術士二次口頭試験対策】総合技術監理の「5つの管理」と「全体最適化」の視点 ~趣味に総監マインド・リテラシーを適用~

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技術士二次口頭試験

<総監マインドと総監リテラシー>

 総合技術監理部門の口頭試験は、特に指定がない限り総監の「5つの管理」と「全体最適化」の視点で受け答えする必要がある点については、先の記事の『【技術士二次口頭試験対策】総監の業務経歴 ~5つの管理の視点~』でも述べています。

  この視点で問われるのは、業務経歴や業務詳細に限った話ではなく、どこから玉が飛んでくるか分りません。

  つまり、総監マインドを常に持ち合わせている人物なのか、用意している回答の他に総監リテラシーを応用できる人物なのかを総監の口頭試験で問われる場合があります。

*1.総監マインド:5つの管理、公益確保の志し、リスク管理の実践、トレードオフの解決など総監に求められる知識・視点・能力が備わっているマインド

*2.総監リテラシー:総監に求められる能力を理解して使いこなせる力

 

 

  業務以外では、「少子高齢化」、「老朽インフラ」、「技術継承」、「働き方改革」などの社会問題、「データ改竄(かいざん)・隠蔽(いんぺい)」などの倫理問題、「重大災害事故」、「メンタルヘルス」、「パワハラ」に対する労災問題など、総監の視点で取り上げることが出来るネタは、無限に広がっています。

  但し、ネタは上記のような「大きなテーマ」だけではなく、「身の回りの身近なテーマ」についても題材に出来ます。

  今回は、「趣味」に対する5つの視点を例に取り上げてみます。  

Q1:あなたの趣味は、何ですか?

A1:・源泉かけ流し温泉の湯めぐりです。  

Q2:では、温泉設備を維持し、温泉業を経営するにあたり、管理ポイントを説明してください。  

A2-0:最重要管理項目

・温泉業を経営するにあたり、一番やってはいけないことは、レジオネラ菌の発生により、中毒者を出すことです。よって、温泉鮮度の品質管理が、最重要管理項目です。

※.温泉のお客さんや従業員が、レジオネラ菌の中毒により死亡する可能性が考えられます。事故の発生により業務停止となり、事業を継続できなくなるため、温泉鮮度の品質管理(経済性管理)を、最重要管理項目としました。

A2-1:経済性管理  

・経済性管理の中の品質管理として、レジオネラ菌の分析検査が重要です。かけ流しの場合には、流入湯量の管理により、浴槽湯を常に置換させることが重要です。これが、経済性管理です。  

A2-2:人的資源管理  

・人的資源管理は、温泉施設管理者の知識向上として、湯量調整や温度管理、浴槽や床の清掃などのスキルを身に付けさせることです。

A2-3:情報管理  

・情報管理は、温泉泉質、湯量、および温度を定期的に測定分析し、変化があった際には、湯量調整方法を見直す意思決定のための判断データが必要です。  

A2-4:安全管理  

・安全管理は、利用者が転倒し、ケガをしないように、手すりの設置、床面の滑り止め、浴槽の段差回避などが挙げられます。  

A2-5:社会環境管理  

・社会環境管理は、温泉成分にヒ素などが混入している場合があるため、排水時の濃度対策が必要となります。  

<総監の「5つの管理」と「全体最適化」の視点のまとめ>  

・以上のように、身近なテーマを一つとっても、総監の「5つの管理」と「全体最適化」の視点で分析することが可能です。  

・業務以外で試験官が、身近なテーマで質問してくる意図は、総監の視点でものを考える訓練ができる人物なのかを評価しているものであり、答えが合っている、間違っているではなく、常に考えている又は考えて答えることができる総監リテラシーを備えている人物なのかを問うものです。

*総監リテラシー:総監に求められる能力を理解して使いこなせる力

・総監の口頭試験が、年明け後の1月から始まりますので、受験される方は、お正月休みを利用して、1日1件のテーマを総監の視点で考えてみて訓練することをお勧めします。  

・また、総監を受験されない方についても、「大テーマ」や「身近な小テーマ」を題材に、総監の視点で分析してみることは、考えていたことが必要な時にアウトプットできて、面白い人生を送れると想像します。

※.今後は、「源泉かけ流し温泉」を題材にした趣味などの記事についても、取り上げて行きたいと考えています。  

筆記対策まとめ記事: 【技術士二次筆記試験対策】総集編 ~受験者の皆さんへエールを送る~

口頭対策まとめ記事: 【技術士二次口頭試験対策】総集編 ~受験者の皆さんへエールを送る~

厳選記事のまとめ: 【100記事投稿記念】筆者が選ぶ厳選21記事

以上

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