【技術士二次試験対策】日本技術士会の「DEI推進宣言」を理解する ~試験問題への適用について~

技術士二次筆記試験

 

【技術士二次試験対策】日本技術士会の「DEI推進宣言」を理解する ~試験問題への適用について~

 

技術士の試験に合格できない3大条件は、

1技術士試験の背景と目的が正しく理解できていない。

2情報収集が下手。

3毎日の合格のためのトレーニングができていない。

 

があります。

 

2025年4月に、日本技術士会で公開した「DEI推進宣言」は、情報収集すべきその一つです。

 

今回は、背景、DEIの内容、試験問題への適用について、記載します。

 

1.背景(技術士の使命とDEIとの関連性)

 

技術士は、品位の保持、資質の向上等を図ることにより、科学技術の向上や国民経済の発展、国際交流の推進に寄与し、さらには広く社会に貢献することを使命としています。

 

今日のような不確実性の高い時代において、この使命を果たすためには、既成概念に囚われない柔軟な発想、多様な視点で社会課題の解決に向き合うことが必要であり、DEI、すなわち多様性(Diversity)、公平性(Equity)及び包摂性(Inclusion)の推進を宣言します。

 

2.DEIの内容

 

DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)とは、多様性を包摂し、誰もが公平に活躍できる状態を作り、新たな価値創出などの組織力を高めようとする考え方です。

 

ちょっと私は、偽善的すぎる考え方だと思いますが、この考え方をベースに答案を書かないと試験には通らないことを頭に入れて、試験に臨まなければなりません。

 

【Diversity(多様性)】

 

性別、年齢、国籍、障害、知識、経験、専門性、価値観などの多様性を受け入れ、さらに高める。

 

【Equity(公平性)】

 

すべての人が活躍できるよう、一人ひとりの個性や特性に応じた環境、ツールを公平に用意する。

 

図1.平等と公平の違い

 

【Inclusion(包摂性)】

 

個性や特性のちがいを包摂することで、すべての人が能力を発揮し、組織全体で新たな価値を創出する。

 

図2.日本技術士会DEI推進宣言 概要図

 

3.試験問題への適用

 

技術者倫理として、必須科目Ⅰ問題への適用、及び口頭試験で問われることとなります。

 

必須科目Ⅰ問題への適用として、最後の設問の以上の業務を遂行するに当たり、技術者としての倫理の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。に適用することとなります。

 

例えば、弱者救済の最優先を観点として、

 

持続可能な生活圏の再構築には、まず、弱者救済を最優先にすべきであり、弱者救済をなくして「安心・安全の確保は構築できない」ため、弱者に配慮したマチづくりが必要である。

 

などの趣旨を記載することとなる。但し、技術士倫理の観点は、法令順守や公益確保など多様であり、DEIの観点については、その1要素に過ぎない。しかしDEIの観点を記載することで、最新情報のリニューアルができている継続研鑽された技術者であることを示す形となる。

 

また、必須科目Ⅰ問題でDEIの適用技術自体を問われることも想定しておかなければなりません。

 

口頭試験についても、DEI(多様性、公平性、包摂性)の意味と技術者業務での適用事例については、予め準備しておきたい。

 

以上

 

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