【源泉かけ流し名湯紹介】草津温泉(群馬)の魅力 ~天下の名湯(日本三名泉の一つ)~

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名湯の紹介

先に【源泉かけ流し名湯紹介】シリーズを立ち上げて1回目は、秋田県・玉川温泉について、2回目は、福島県・飯坂温泉を紹介しました。

今回は、名湯紹介シリーズの第3弾として、日本の温泉界の横綱級であり天下の名湯といわれる群馬県・草津温泉を紹介します。

※.冒頭の写真は、草津のシンボル「湯畑」の近くにある外湯(無料共同浴場)の「白幡の湯」の外観を撮影したものです

1.草津温泉(群馬)の魅力 ~天下の名湯~

(1)日本屈指の名湯(日本三名泉の一つ)

恋の病以外は利かぬ病はないと言い伝えられるほどです。その効能の高さから「天下の名湯」と呼ばれており、日本を代表する名湯です。

兵庫県の「有馬温泉」、岐阜県の下呂温泉とともに「日本三名泉」の一つにもなっている、関東でも随一の人気を誇る温泉地です。「草津〜よいとこ〜一度はおいで〜」の湯もみ歌も有名です。

(2)自然湧出量で日本一

「草津温泉」は、実は温泉の自然湧出量では「日本一」です。なんと「毎分32,300リットル」以上の温泉が湧きだしています。一般的な家庭の湯船であればわずか0.5秒で満杯になる量です。

「草津温泉」の観光名所として有名な「湯畑」では、この豊富な湯量を目で見て実感することが出来ます。草津温泉には、源泉の数も大きく分けて6つもあり、それぞれ温度や成分が異なった温泉が湧いています。

草津温泉の主な6つの源泉は、「万代鉱源泉・湯畑源泉・白旗源泉・西の河原源泉・煮川源泉・地蔵源泉」と呼ばれる源泉があります。

(3)強酸性泉

酸性度もpH2.1で日本最強クラスの温泉です。(草津温泉は、源泉によりpH1.6~2.2)

草津温泉のph値は、日本屈指の「強酸性」であることを示す「pH2.1」。1円玉なら一週間、5寸釘は10日程度で溶けてなくなってしまうほど強力な酸性度のお湯です。

草津温泉の湯あたりはぬるっとしていて、肌がピリピリっとするのが特徴的。浸かればわずか10分ほどで皮膚表面が滅菌されるため、非常にクレンジング効果が高い温泉です。

(4)来草者の歴史と著名さ

草津を訪れることを「来草」と呼び、湯畑の周りに来荘者の名前が刻まれています。

日本武尊(武勇で名を馳せた、古代伝説・最大の英雄)、源頼朝(鎌倉幕府の創立者)、前田利家(五大老、加賀百万国の礎)、大谷吉継(石田三成との契り固く、関ヶ原に散った吏僚派の将)など古代、戦国の武将までもが名を連ねます。

戦国時代には、武将たちが傷を癒しに泰平の世には、湯治、物見遊山にと、千数百年の昔から、多くの人々に愛されにぎわい続けた温泉郷、それが草津です。

(5)観光客が無料で入れる外湯が存在

ここでいう「外湯」とは共同浴場を指します。
「外湯」に対して、「内湯」とは家庭の風呂を指しますが、一般的に温泉地では宿の中に設けられている風呂場のことをいいます。

草津温泉には、観光客が無料で入れる「外湯(共同浴場)」が3つあります。(全部で外湯は19ありますが、観光客向けは、3つで、他は地元の人たちに憩いの場となっています)

「白旗の湯」、「地蔵の湯」、「千代の湯」この3つが観光客でも入浴することができる「共同浴場(公衆浴場)です。

この3つ全てが、源泉100%掛け流しの温泉を堪能できる昔ながらの「外湯(共同浴場)」です。

源泉かけ流しマニアである私は、「白旗の湯」、「地蔵の湯」、「千代の湯」この3つ全てに入浴しました。その感想を後に、記載します

3つの共同浴場に入りながら温泉街を1日ぶらぶら散策すれば、気になるお店や建物がたくさん見つけることができるでしょう!

(6)気候が涼しい

草津は海抜1,200mの高原の町で、1年間の平均気温が7℃で、7~8月の一番暑い時期でも平均17.5℃となっており、25℃以上になることはめったにありません。夏でも涼しく暑さ知らずで、まさしく日本のチロル地方とよばれるのもうなずけます。

(7)湯の街風情

ダイナミックな「湯畑」を中心に旅館や商店が軒を連ねる湯の街風情も日本有数。

(8)湯めぐりとまち歩き(観光スポットと食べ歩き)

最初に紹介する草津温泉の観光スポットは「湯畑」。草津温泉のシンボルとなっている「湯畑」。周囲には湯けむりと硫黄の匂いが立ち上がり、まさに「草津に来た!」という気分にさせてくれます。こちらでは毎分およそ4000リットルもの天然温泉が湧き出ていて、高温の湯は長い木樋を通って湯の花とともに温度を下げながら各旅館へと送られていきます。その迫力もさることながら、時期によってライトアップされる絶景は圧巻です。

2番目に紹介する草津温泉の観光スポットは「熱の湯」。湯畑のすぐ西側に位置し、バスターミナルから徒歩で5分ほどの場所にあります。こちらでは女性たちが歌う草津節にリズミカルに合わせた湯もみと踊りのショーを楽しめます。湯もみとは、高温の湯を長い板を使ってもみ、温度を下げることを言います。「熱の湯」でしか見ることができない貴重なパフォーマンスなので、ぜひ一度ご覧ください。なお夜は、同じ場所で落語もやっています。私も行ってみましたが、日本落語協会から交代で本物の落語家さんが来草し、本物の落語を披露してくれます。有料ですが、笑点以外で見る、生の落語家さんのお話や演技は、一見の価値があります。本物の温泉を堪能し、本物の落語で心から笑う、これぞリフレッシュ効果による免疫力アップ間違いなしです。

3番目は「三國家」のそばが美味しかったことを紹介します。都汁は、鴨の旨味が凝縮されています。草津温泉の中心の湯畑から徒歩3分のところにある、女性や若者も入りやすい落ち着いた雰囲気のお店です。人気メニューは「三國蕎麦」。蕎麦の量は2、5人前、お好みで選んだつけ汁につけて食します。つけ汁は、根菜がたくさん入った「田舎汁」と鴨とネギがたっぷり入った「都汁」が大人気。そば湯を足しても美味しさ変わらず美味しいです。舞茸の天ぷらとボリュームたっぷりのつけ汁が癖になる!「三國家」さん、来草の際には、とても上品なお蕎麦を一度召し上がってみる価値ありです。

4番目は日本最大級のスケールを誇る露天風呂「西の河原露天風呂」。西の河原通りを西に進んだ、西の河原公園内にあります。開放感抜群の日帰り入浴施設で、ここは有料の「外湯」といったところです。360度見渡す限りの自然に囲まれ、紅葉や雪景色といった季節を感じながら入浴できます。私は、この温泉自体には入っていませんが、西の河原公園内を散歩しました。湯畑からは、少し歩きますが、とても空気が澄んでいて、都会にはない自然な雰囲気の非日常を味わえます。(下の写真は、西の河原公園内を散歩中、スケールの大きい露天風呂方向を撮影しました)

2.入浴体験や感想

(1)草津ナウリゾートホテル

草津ナウリゾートホテル内にある温泉です。露天と3つの内湯(あつ湯、ぬる湯、ジャグジー)やサウナもあり、充実した施設です。日中、日帰り入浴も受け付けています。貸切り露天風呂も人気があるそうです。これだけの施設を源泉かけ流しで維持するには、湯量の多い源泉がないと成り立ちません。私自身は、こじんまりしたところで良いのですが、家族と一緒の場合には、こういった源泉かけ流しの大規模施設もありです。

このホテルに3泊し、1日3回入浴するプチ湯治をしていました。朝食前、夕食前、寝る前の3回です。

強酸性湯であり、初めはピリピリしますが、そのうち慣れてきます。

強酸性湯である源泉成分が濃いため、「真湯」が用意されています。皮膚が弱い方は、「真湯」で流すこともありです。但し、私も皮膚が弱いのですが、「源泉かけ流し温泉」では、石鹸で洗い流さずに、源泉の成分を保ったままの、そのままの状態で洗います。

私は源泉慣れしているため、「湯あたり」をほとんどしませんが、初日から長く何回も入浴すると、「湯あたり」を起こし、他の観光に支障が出ます。湯あたり自体は、体の自然な反応で、時間が立てば直りますが、数日寝込んだのでは、街歩きも出来ずにもったいないでしょう!慣れない方は、徐々に源泉に体を慣らしていきましょう!

食事はバイキング形式であり、夕食時の広いレストラン内で「ピアノの生演奏」「サックスの生演奏」などの企画されており、雰囲気の良い大規模レストランでした。

(2)外湯巡り

観光客が入れて、源泉がそれぞれ異なる「外湯(共同浴場、公衆浴場」3軒の湯巡り体験を紹介します。

a.地蔵の湯

外湯めぐりで初めに入浴したのが、観光客も利用できる「共同浴場(公衆浴場)」の中でも少しマイナーな「地蔵の湯」でした。

湯畑からも歩いて5分ほどと少し離れているので逆に空いていることが多い穴場でもあります。

私が入浴したときは、誰も居ませんでした。貸切状態で源泉かけ流しを堪能しました。

もちろん貸切状態ですので、恒例の「桶100杯の頭洗い」を実行し、上がるころには、頭皮も顔の皮膚もふわふわになっていました。但し、強酸性湯の「桶100杯の頭洗い」は、目に入ると沁みて目が真っ赤になるため、目をしっかり閉じて、湯を目に入れないことがコツですので、皆さんも実行する場合には注意して下さい。

源泉は、「地蔵の湯源泉」であり、泉質は「酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉」です。

「地蔵の湯」では一般の入浴以外に草津伝統の湯治「時間湯」も行われています。

時間湯(じかんゆ)は群馬県吾妻郡草津町にある、江戸時代から明治頃にかけて始められた伝統的な湯治療法です。草津独自の入浴方法である「湯もみ」「かけ湯」「入湯」という工程を経て、3分間、1日上限4回で繰り返し入浴するものです。

温泉療法にも利用される「地蔵の湯」の源泉はすぐそばにある「地蔵の湯源泉」です。硫黄の香りが感じられ、白くて細かい湯の華もたくさん浮いているのが特徴です。

お風呂は内湯のみで浴室には脱衣所と浴槽が一緒にあり、無料の共同浴場ならではで、初めての方は少し戸惑いますが、天井も高く、窓から明かりも良くはいってくるので解放感はあります。

また「地蔵の湯」の前には足湯もあり、「共同浴場(公衆浴場)」に入る時間あない…という方も少しの時間で気軽に「地蔵の湯」を体験出来ますし、足湯で連れに待っていてもらうことも出来ます。

なお脱衣所にはロッカーがないため、無料の外湯巡りの際には、貴重品は持ち歩かないか、外に居る連れに預けましょう。

b.千代の湯

外湯めぐり2軒目の「千代の湯」は、草津温泉の中心にあり湯畑からも歩いて1〜2分と比較的分かりやすい場所にあります。ただ、次に紹介する「白旗の湯」と比べるとこじんまりとしているので、知らないと通り過ぎてしまうかもしれませんので、行く方は事前に地図で場所を抑えておきましょう。

源泉は、「湯畑源泉」であり、泉質は、「酸性・含硫黄‐アルミニウム‐硫酸塩・塩化物温泉」です。

お風呂は男女別で内湯が一つのみで、木造の壁と石の床が風情を醸し出しています。浴槽は大人3人ほどが入れる大きさで広くはありませんが、蛇口からはドバーっと源泉が注がれているので、とても贅沢な感じがします。

使用している源泉は「湯畑源泉」であり、熱めで酸が強くて草津温泉らしいお湯だといえます。

また「千代の湯」で有名なのが草津伝統の温泉療法「時間湯」です。「地蔵の湯」でも同じく「時間湯」を行っていますが、「千代の湯」の方は体験がメインで観光客も手軽にチャレンジできます。

健康増進やデトックス(体内の老廃物や毒素の排出)に興味がある方は試してみてはいかがでしょうか。

c.白旗の湯

外湯めぐり最後の3軒目は翌日になり、「白旗の湯」に入浴しました。「白旗の湯」は、草津温泉のシンボル的な観光名所「湯畑」のすぐそばにあるため、「外湯(共同浴場、公衆浴場)」のシンボル的存在です。

ここは前日の2軒と違い、規模も「共同浴場(公衆浴場)」の中では最も大きく、建物も比較的新しく、浴槽が熱めとぬるめに分かれているため、「共同浴場(公衆浴場)」初心者にオススメです。

「湯畑」のそばにあるのですが、使用している源泉は「白旗源泉」です。

源泉は、「白旗源泉」であり、泉質は「酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉」

ここも草津温泉らしい「熱くて強酸性のお湯」が特徴です。

脱衣所を過ぎると浴室の境にドアなどはなく、そのままお風呂場へと続いています。お風呂は内湯のみで浴槽が2つあります。1つはかなり熱めで「46度」くらい。もう1つはぬるめですがそれでも「43度」くらいはあるかと思います。浴槽の定員は「4〜5人」といったところで、草津温泉最大といっても無料の「共同浴場(公衆浴場)」ですので、それほど広々というわけではありません。

場所も分かりやすく、比較的入りやすいので、まずはこの「白旗の湯」から「外湯(共同浴場、公衆浴場)」デビューするのが良いと思います。

3.場所と草津温泉のHPリンク

草津温泉は群馬県の北西部にある「草津町」にあります。住所は、「吾妻郡草津町」です。

草津温泉ポータルサイト

草津温泉ポータルサイト
天下の名湯「草津温泉」のポータルサイトです。温泉のみならず、草津に関する情報盛り沢山!きっと貴方も、草津の達人になれる!

草津温泉旅館協同組合ご宿泊公式サイト【ゆもみねっと】

草津温泉旅館協同組合ご宿泊公式サイト【ゆもみねっと】
草津温泉旅館協同組合の公式ホームページです。草津温泉にある100以上の宿泊施設をご案内。宿の条件検索や、草津温泉へのアクセス、マップ等を掲載。オンライン宿泊予約も可能です。

草津ナウリゾートホテル(公式サイト) | 草津温泉

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以上

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