【源泉かけ流し温泉】源泉を劣化させる要因 ~本物温泉の見分け方~

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本物温泉の知識

先の記事で、源泉かけ流し温泉の知識として、『循環風呂や塩素殺菌風呂との違いや見分け方』、『源泉力を測るバロメータ ~湧出形態と還元力~』について紹介しました。

今回は、源泉を『劣化させる要因』を解説し、劣化要因を取り除いた『本物温泉』とは、どういう温泉なのを紹介します。

本物温泉の入浴により身体を温めて血行を良くし免疫力を高めて、新型コロナウイルス等の感染防止を図りましょう。

源泉かけ流し温泉と家庭の風呂とでは、その温熱効果に大きな差があります。本物温泉は私たちに細胞を活性化してくる「還元力」があることを『源泉力を測るバロメータ ~湧出形態と還元力~』の記事で紹介しました。源泉かけ流しの本物温泉は、「還元力」がある“生きたお湯”なので、体が温まりやすく、かつ冷めにくい。このことはみなさんも経験的にお分かりでしょう。自身の主治医となる近場の本物温泉を見つけて湯治することで、自衛による新型コロナウイルス等の感染防止を図りましょう。

なお、ウイルスは、高温で湿度が高い場所では、生存できないため、温泉内での感染のリスクは、他の共同施設よりも極めて低いと言えます。

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1.源泉を劣化させる要因

源泉かけ流し温泉といっても、その中で良い温泉を見分けるには、『鮮度の高い源泉』に入るのがベストです。

ビールで言えば『樽生ビール』が美味しいのと同じです。

以下に、源泉の鮮度を劣化させる3つの要因について、解説します。

(1)湧き出し箇所(泉源)からの浴槽までの距離

まず、泉源は、「自然」と「掘削」に分かれていることは先の『温泉力を測るバロメータ』でも述べました。「自然」は地表に自然に湧き出るもので、「掘削」は地下にボーリング掘削したものです。

源泉の湧出形態には、「自然湧出泉」、「掘削自噴泉」、「掘削揚湯泉」の3パターンに分かれます。

源泉力の順位は、「自然湧出泉」が最も高く、次に「掘削自噴泉」、最後に「掘削揚湯泉」といったところです。

「自然湧出泉」が源泉力として最も高いのは、温泉は空気に触れたりポンプ動力により攪拌されることにより酸化され泉質が劣化するためです。

また、「自然湧出泉」がトマトに例えると完熟トマトの状態と言えます。十分に熟成したまろやかな肌触りと、還元力に優れた効能が期待できます。希少価値が最も高い源泉と言えます。

一方、「掘削自噴泉」は、水圧、湯量に恵まれているため、掘削後、自噴、つまり自力で湧出する温泉です。トマトに例えるなら、「オレンジ色」の温泉と言ったところです。

最後の「掘削揚湯泉」は、自力で地表に湧き出ることができないため、ポンプ動力で汲み上げる温泉のことです。トマトに例えるなら「緑色」の温泉と言ったところです。最近の都市部の新興温泉の大半は、「掘削揚湯泉」です。地下の千m程度から水中モータポンプでポンプアップするため、源泉が攪拌され、汲んでる途中で酸化し劣化が進行します。

次に、湧き出し箇所から浴槽までの距離も重要です。

これは、温泉が地中から湧き出しているのに、わざわざホテルの最上階に『天空露天風呂』と評し、眺めが良いのを売りにしている浴槽がありますが、汲み上げ距離により源泉が攪拌されて劣化が進行しているため、源泉力は低下しています。

いい温泉というのは、山があって木がたくさん生えているようなところに湧き出てきます。だから昔から温泉地というのは山の中の渓流沿いにあります。北海道なら定山渓温泉、関東なら栃木県の鬼怒川温泉、中部なら岐阜県の下呂温泉といったように、名湯といわれる有名な温泉は川のそばにあります。(上の写真は、九州鹿児島県の霧島温泉郷 天降川温泉で左が川、右が温泉となっています)

昔から温泉は、川の付近で湧き出ていることが多く、湧き出ている源泉の付近に浴槽を作っているため、階段等で下に降りて行く浴槽があるところは、源泉の劣化が少なく良い温泉と言えます。

以上のように、源泉かけ流しでも、浴槽の場所によって、源泉力の違いが浮き彫りになります。

循環風呂の場合は、同じ湯を配管やボイラーを通して、何千、何万回と循環させるため、劣化する循環距離は計り知れず、当初の源泉のていを成していません。

(2)浴槽での滞留時間

浴槽が大きすぎるのに、浴槽に掛け流される源泉量が僅かであれば、浴槽から溢れ出る源泉量は僅かとなり、源泉が浴槽に滞留し続ける時間が長くなります。

この間、空気に触れて劣化します。つまり、常に源泉がかけ流しで置換される状態が『鮮度の高い源泉』といえます。

『生ビール』でも、ジョッキーに入れて放置しておくと、温く泡もなくなり、不味くなるのと一緒です。

本物温泉の見分け方で大切なことは、源泉の湧出量です。これは、脱衣所などに掲げている温泉分析書に記載しています。

ここで一日にどれだけ入れる湯量なのかを確認します。

温泉の受付で、「ここの温泉は1日どのくらいの人数が入りますか?」と聞いてみて、仮に「1日300人ぐらいです」と答えたとしましょう!

温泉分析書に「200ℓ/min」と書いていたとすれが、一人当たり1分間で0.6ℓの源泉が得られることになります。

本物温泉を見分ける目安としては、一人当たり一分間に0.5ℓ得られていればマズマズです。

一人当たり一分間に1ℓ得られていたら、潤沢な温泉だと言えます。

あとは、見た目でもある程度分ります。

浴槽が小さく、源泉のかけ流し量(=源泉の溢れ出る量)が多いところは、浴槽内の源泉の劣化が少ない温泉といえます。逆に大きな浴槽に、掛け流す湧出量(=溢れ出る源泉量)が少ないところは、浴槽内の源泉の劣化が進んでいるお湯と言えます。

源泉の湯量に見合った小さな浴槽を設けている施設の方が、良心的な温泉と言えるでしょう。

(3)浴槽内に浸かっている人数

浴槽内に浸かっている人数が多いほど、源泉の劣化は進行します。

これは、人間の老廃物が取込まれるためで、温泉の生命力、つまり『源泉力』を失ってしまします。

GWなどで温泉が混み合い『芋洗い状態』の大浴場を想像していただくとイメージしやすいと思います。

先ほどの、一日の入浴人数と湧出量からも、劣化度合いを推定する一人当りの一分間の源泉量で見当が付きます。

源泉による「桶100杯頭洗い」は、『飯坂温泉』の名湯記事で紹介しましたが、浴槽の入浴者が少ないか、或いは源泉かけ流し入口の浴槽の近くでなければ、浴槽から桶で汲む「桶100杯頭洗い」は実行しません。

「桶100杯頭洗い」は、老廃物が少なく、源泉力があることを条件に実行しています。

(4)論外の劣化要因(塩素と循環風呂)

温泉に塩素投入、及び源泉かけ流しでない循環風呂は、本物温泉以前の論外の劣化要因です。

2.本物温泉の見分け方(まとめ)

・源泉力の順位は、「自然湧出泉」が最も高く、次に「掘削自噴泉」、最後に「掘削揚湯泉」の順である。

・本物温泉を見分ける目安としては、一日の入浴者数を湧出量(ℓ/min)で割り算して、一人当たり一分間に0.5ℓ得られていればマズマズです。(※湧出量が20ℓ/min未満ならば、加水して循環している可能性があります)

・浴槽の大きさが源泉かけ流し量に見合っていて、浴槽からある程度、源泉が溢れていれば、源泉が常に置換されていて、「源泉力」がある温泉といえます。

・高温泉のかけ流しで加水のみで時間を掛けずに温度調整している場合には、源泉量の20%までであれば源泉に対する影響度が薄く、水道水よりも塩素が入っていない地下水による混合の方が望ましい。

以上を参考に、自分自身の『主治医』となる近場の温泉を見つけてみて、『健康維持や健康増進』や『新型コロナウィルス等の感染予防』に活かしてみてはどうでしょうか。

以上

 

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